頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)

ベンチプレスで頚椎症性神経根症

ある日、突然、肩が痛くなり、腕がシビれてきました。
思い当たる節はベンチプレスしかありません。
特別、これと言ったきっかけも無く、気が付いたら肩が痛くなり腕が痺れていたという症状です。
当然、加齢が一番の原因で若い人たちには関係ない話かもしれませんが、肩が痛くなり腕が痺れるのは頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)を疑うとよいでしょう。

私の場合の頚椎症性神経根症の症状

普段は何も痛くありません。
しかし、前かがみの一定の角度になると左側の肩が痛くなり、腕がシビれます。
上向きで寝転んでいる時も、一定の角度になると肩が痛くなり、腕がシビれます。なので夜中に寝返りをうつ時に痛みで目が覚める事もあります。
また、左肩甲骨の上と首の間の辺りが肩こりのように常に重く、押すと痛みが出て腕がシビれます。
初めは肩こりかと思い、肩を揉んでもらうと左肩だけ異常に硬いと言われました。
ほとんど毎日、ベンチプレス前に肩のストレッチは行っていましたが、そんな事とは関係なく頚椎症性神経根症になりました。

以下は「日本整形外科学会」より頚椎症性神経根症について

頚椎症性神経根症の症状

中年~高齢の人で肩~腕の痛みが生じます。腕や手指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。
一般に頚椎を後ろへそらせると痛みが強くなりますので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。

頚椎症性神経根症の原因と病態

頚椎横断図
加齢変化による頚椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、脊髄からわかれて上肢へゆく「神経根」が圧迫されたり刺激されたりして起こります。
遠近両用眼鏡でパソコンの画面などを頚をそらせて見ていることも原因となることがあります。

頚椎症性神経根症の診断

腕や手のしびれ・痛みがあり、頚椎を後方へそらせると症状が増強し、X線(レントゲン)で頚椎症性変化を認めることで診断します。MRIで神経根の圧迫を確認しにくい場合もありますが、骨棘による椎間孔(神経根が出ていく孔)の狭窄がわかる場合もあります。

頚椎症性神経根症の予防と治療

基本的には自然治癒する疾患です。症状が出ないように頚椎を後方へそらせないようにし、適切な方向への頚椎牽引や症状が強いときには消炎鎮痛薬の投薬などが行われます。治るまでには数か月以上かかることも少なくなく、激痛の時期が終われば気長に治療します。

筋力低下が著しい場合や、強い痛みで仕事や日常生活が障害されている場合は、手術的治療を行う場合もあります。

ベンチプレスで肩が痛くなり腕がシビれる時の対処法

自己判断しないで、病院で精密検査を受ける。

私の場合は、すぐに治るだろうと放置したまま2ヶ月ほど経過後に病院に行きました。
まだ治らない。まだ治らない。しつこいなぁ~。という感じで、しょうがなく病院に行き「頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)」という言葉を初めて耳にしました。
病院は嫌いなのでなるだけ行きたくないのですが、我慢が出来ないのでしょうがなしに病院に行き、レントゲンを撮ってもらい、先生から説明を受けました。
「神経」という言葉を聞いて一生このままかとビビリましたが、治るということで一安心です。
肩が痛くなり、腕がシビれる人は、この記事を見て自己判断しないで、病院の先生に判断してもらってください。それが一番の完治の早道です。

痛みが出る行為はしない。

私の場合は、ベンチプレスを上げている最中は痛くないのですが、ラックにバーベルを戻した直後から痛みが出ます。
恐らく、ベンチプレスを上げている最中は上げる事に神経が集中して痛みに気付いていないだけかもしれません。
当然ですが、痛い間はベンチプレスを行わないのが身体には良いですが、ベンチプレッサーとしては毎日ベンチプレスをしたくなります。
ベンチプレスをしたい。ダメ。したい。ダメ。心との戦いです。

頚椎症性神経根症は安静放置で治る

私の場合は、手術するほど重症ではなかったので病院の先生に安静、放置で治ると言われました。
安静と言っても普通の生活を送り、痛みが出る行為はしないという程度です。(どうしても痛過ぎる時用にロキソニンを14日分処方してもらいました。)
といっても、2~3ヶ月は安静にと言われました。
3ヶ月もベンチプレスを行わないと、どうなってしまうのでしょうか?

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